四季の色
<大雪>秘色に染まる雪香(せっこう)の森
遠い北の国に、雪香の森と呼ばれる静かな森がありました。その森には、雪が降るたびにかすかな香りが漂うと言われています。
<大雪>秘色に染まる雪香(せっこう)の森
遠い北の国に、雪香の森と呼ばれる静かな森がありました。その森には、雪が降るたびにかすかな香りが漂うと言われています。
<小雪>白群色に包まれた冬の午後
雪がしんしんと降る日、祖母が庭で広げていた白い布を思い出す。
<小雪>白群色に包まれた冬の午後
雪がしんしんと降る日、祖母が庭で広げていた白い布を思い出す。
<立冬>深支子色と栗きんとん
立冬の朝、空気が透き通るように冷たく、町全体がしんと静まり返っていた。
<立冬>深支子色と栗きんとん
立冬の朝、空気が透き通るように冷たく、町全体がしんと静まり返っていた。
<霜降>濃朽葉色の時間
その日は朝から空気が澄んでいた。雲ひとつない空の下、私は古い神社の参道を歩いていた。
<霜降>濃朽葉色の時間
その日は朝から空気が澄んでいた。雲ひとつない空の下、私は古い神社の参道を歩いていた。
<立秋>紅掛空色のひとりごと
その日は出不精の夫が珍しくゴルフに誘われ、渋々家を空けた日だった。
<立秋>紅掛空色のひとりごと
その日は出不精の夫が珍しくゴルフに誘われ、渋々家を空けた日だった。