
朝の「ありがとう」習慣でクリエイティブ脳に
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朝、目覚めた瞬間。あなたはどんな言葉を口にしていますか?
眠気やだるさ、やらなきゃいけないことに追われる気持ち…。
そんな中で、ふと「ありがとう」と小さく呟くだけで、心がほんの少しやわらかくなり、穏やかな気持ちで一日を始められるようになります。
この「ありがとう」は、ただの気休めではありません。
科学的にも、自律神経や心の健康、そして脳の働きにやさしく影響を与えてくれる、シンプルで力強い習慣なのです。
「ありがとう」が自律神経に働きかける理由
感謝の気持ちを持つと、心拍数や呼吸がゆっくりと安定し、副交感神経が優位になることがわかっています。
副交感神経は、リラックスや回復を促す自律神経で、心を穏やかに整えてくれる存在です。
寝起きに「ありがとう」を口にすることで、交感神経(活動モード)への切り替えもスムーズになり、焦りや不安を抑えながら、一日を自然にスタートさせることができます。
寝起きの脳は“スポンジ”のように敏感
実は、目覚めてからしばらくの間の脳は「アルファ波」や「シータ波」と呼ばれる、リラックスした半覚醒状態の脳波を発しています。
この時間帯は、無防備でありながらもとても感受性が高く、外からの言葉や情報をまるでスポンジのように吸収するという特徴があります。
だからこそ、寝起きにポジティブな言葉──たとえば「ありがとう」を口にすることで、その響きが脳にも心にも深く染み込み、その日一日を優しく包み込んでくれるのです。
逆に、ネガティブな言葉や焦りのある思考も、同じように無意識にインプットされやすいため、朝の最初の言葉はとても大切なのです。

何に「ありがとう」を言えばいいの?
感謝には大きな理由はいりません。ほんの小さなことでもいいのです。
たとえば…
・「今日も目が覚めた、ありがとう」
・「お布団が気持ちよかった、ありがとう」
・「静かな朝が嬉しい、ありがとう」
・「身体が動いてくれて、ありがとう」
あるいは、自分自身に向かって「よく眠ってくれて、ありがとう」と声をかけても構いません。
どんな言葉であっても、“感謝の気持ち”が朝のあなたをゆっくりと整えてくれます。

朝の「ありがとう」が一日を変える
ポジティブな言葉を朝に口にすることで、脳は「今日もきっと大丈夫」と感じ取り、その日一日を安定して過ごしやすくなります。
感謝の習慣を持つ人は、ストレスに強く、幸福感や自己肯定感が高いとも言われています。
睡眠から目覚めたその数分間は、まさに“心の土台”をつくる時間。そこに「ありがとう」というあたたかな一滴をそっと垂らすことで、自分自身に優しくなれる一日が始まるのです。

さいごに
朝、目が覚めたら、深呼吸をひとつ。そして「ありがとう」と、声に出してみてください。
自律神経が整い、心がふっと軽くなる。脳がもっとも素直になっている朝の時間だからこそ、その一言があなたの心にやさしく沁み込み、穏やかで前向きな一日が動き出します。
そんな小さな「おはよう」と「ありがとう」が広がる朝を一緒に育てていきましょう。